2010年12月21日火曜日

鳥取に行ってきました

鳥取は鹿野にある、鳥の劇場に行ってきました。
ここで、三月に「家族アート」を上演します。

劇場と鹿野の町を案内していただき、鳥の劇場の公演「セールスマンの死」を見せていただいた。

環境も、作り手も、お客さんも、東京とは大きく違う。
ちょっと今、細かく説明するエネルギーがなくて書きませんが、
作品も、(鳥取というローカルな規模の)社会における演劇というものも、それを通した作り手と観客の関係も、健やかに育まれている(現在進行形)のだと思った。
ざっくり言うと、作品のつくられることが、お客さんにとって他人事でないように感じた。
それは自然とそうなったのではなくて、間違いなく、鳥の劇場の方々が種を蒔き、意識的に育んできたものが、時間をおいて一つずつ結果になっている。

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鳥の劇場は、鳥取からさらに電車で30分くらい行った浜村という駅にあるのです。
ものすごい独断と偏見で敢えて言うと、東京なら京王線の飛田給とか…?
(うーん。これは、非常に適当。良い例が思いつきません)

まあそういう浜村にある鳥の劇場のことを、鳥取のタクシーのおじちゃんとか、砂丘のジオパーク(なんか展示場)のおじちゃんが、よく知っていた。

岡崎藝術座の神里さんが「池袋のやつは、F/T知らないよ」と言っていたけれど、そうだよなーと思う。
それをF/Tの怠慢とか言うつもりはなくて、東京では単純に不可能と思う。
でも、じゃあそれが鳥取なら出来る、なんてわけはなく、鳥の劇場の皆さんが、そこまで持ってきたのだ。

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東京で作品をつくることについて考える。

環境・作り手・観客などは全部つながっていて、今すでにある状況を変えるのは当然一筋縄ではいかないけれど、でも作り手がどういう意識で何を選ぶかは、決められるのだ。

のだ、というか、決められるのか、と思った。

鳥公園としては(といっても、森さんと話していないので私個人の所見ですが)、「拠点を持つ」という感覚がまだあまり持てません。
レジデンスまでは何となくイメージできるけれど、例えば地点のように、拠点を京都に移すというような、意識的な腰の据え方はできないなーと思います。
先は、分からないけれど。

東京も、たまたまそこにいたからそこで作っていて。
私は東京出身ですが、まぁ思い入れ、あるのだろうけど、東京がどうなろうと他人事のような気がします。

個人的には、演劇の今の状況に対する問題意識とか、なくはないけれど、しかし私なんかは現状に文句たれるばかりなのです。
なので、環境づくりに参画!というのはないですが、作品をつくるにあたって、自分たちの望む場所、人を求めて動いていこう、とは思いました。

さしあたり東京から動くとかいうことはないけれど、今後東京での創作について考える時間は、自然持つのだろうと思います。

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しかし、改めて思うけど、東京は異常。

そこが惹かれるとこでもありますが。
ささくれレベルの小さなくたびれもあります。

と、「東京は」って一口に言っちゃうのも、「お前はどこの誰か」という感じですが。
まあ旅行者気分の余韻ということに。

まだ疲れるほどの何もしていません。

2010年12月19日日曜日

演出ノート5

関係の話、
関係を意志するとかいう話、したけれど、
実は関係ってそんなものじゃないよねと思っていて、

じゃあ何なのさって

いつだって事後的なもの、
ぽつんと立っているところに彼方から降りかかってくるのだ。

2010年12月18日土曜日

演出ノート4

いてもいいけどいなくてもいいなら、いない方がいい。
あってもいいけどなくてもいいなら、ない方がいい。
こういう言い方をすると冷たいと言われるけれど、たぶん誤解だと思う。

私がなんと言おうと思おうと、誰かや何かが存在すること自体には1mmも影響できない。
誰かに「居ていいよ」とか言われる前から後までずっと、そんな言葉とは全く関係なく、「だってあるものはあるんだもの」が続いている。
関係を意志するかどうかという話のつもりだ。

いないと困る人、ないと困るものというのが存在すると信じてしまっているもので、こういうことを言う。
そういうあどけなさのようなものがなしだったら、どうして踏ん張っていられるんだろう。

2010年12月17日金曜日

演出ノート3

関係=変化だと思っている。

距離が変化することが関係するということで、距離が変わらないのなら、もう関係がない(存在しない)も同じに思える。

とは言っても、個々人が日々変わるのだから、個人と個人の間にある距離も変化がゼロのわけはなくて、
だから、私が「関係がない」と呼ぶのは、関係をどうこうする意志がないということで、
だから、「距離を置く」というのも関係仕方のひとつで、そこに関係はある。

2010年12月16日木曜日

演出ノート2

「外部」とか「余白」と言うけれど、それはある「範囲」というものが確定されているからで、とても何となくの漠然とした感覚だが、線状のもので区切られているというのは好かんなぁという感じがある。
そんな風なエリアの決まり方は、そう「決めた」だけであって、実際にはそうはなってないだろうというか。

もっとなにか、じわじわと影響を染み出させる中心になる物、質量が、それはとりあえずもう確かにでーん!とあって、そこからじわじわと周りに力が及んで、距離が離れるにつれぼやーっと力が及ばなくなってふうっとなくなるような感じは?例えば。

同種の物が大量に堆積していて、でも山はところどころ崩れたり、表面からどんどん風化も進んでいて、端はよく分からない、地面と地続きになっている。

2010年12月15日水曜日

演出ノート1

自分より大きな何かに殺してもらう。

自分より大きな何かに自分を(自分の体を)明け渡す。

「もう殺されるんだなぁ。殺されてゆくんだなぁ」と思いながら、そこに体をよこたえる。

演出ノートをひらいてみます

このブログ、だいぶん御無沙汰していました。
最近は頭の中がもっぱら、極めて個人的なことばかりで占められていたためです。
「ぐだめき」というカテゴリーを作ってはみたものの、
やっぱり鳥公園と全く関係ないことはぐだめけぬわぬ、という意識があり。

が、少しずつ、3月の作品の方に頭が向かい出しました。

で、ちょっと今回は試みとして、演出ノートを、

あ、って、どれのことですかね?

まあよく分からないですけどでもよく「演出ノート」という言葉を
目に、耳に、するのでそれだと思うものを、
公開してみようかと思います。

前情報がないと分からない、楽しめない作品というのはいかがなもんか?
という意見はそれは、そうだ、そうです、と思うのですが一方で、
あらかじめ何かが共有されている(この共有、
という言葉も使い方が相当難しいわよねというか、ちょっと私は疑ってるのですが)
ことで楽しみが増える、広がるということは私は、可能性があると思っています。

ねたばれに、なってもいいと思ってもいて。
そりゃやっぱりギャッ!となって欲しいのですが、
まー知らなかったらびっくり出来たのに知ってしまっていたら出来ない
という性質のものには気を付けるとして。
基本的にばれててもいいと思っています。内容は。
もしかしたら台本を公開しておいたっていいのかもしれない。
それは、そういうやり方が向く・向かない(どちらがいいとかでなく)たぶんあって、
私の場合は情報の手渡し方として、そういうことをした方がいいような、
まだ予感ですが、上手くいくかわかりませんが、あります。

というわけで、そういうことをやってみます。
よろしくお願いします。

2010年8月28日土曜日

マムシュカ東京vol.10 鳥公園の出演時間が決まりました!

明日8月29日(日)のマムシュカ東京vol.10の、
鳥公園の出演時間が決まりました!

19:45~19:55です!

多少前後することもあり得るので、
ご来場くださる方はお時間に余裕をもってご来場いただけますと幸いです。
鳥公園は、9月公演「乳水」の予告編を上演いたします。

入場無料ですので、是非お気軽に遊びにいらしてください。
皆様のご来場、お待ちしております。

http://www.dance-media.com/mamuska/tokyo10.html

2010年8月20日金曜日

#3「おばあちゃん家のニワオハカ」公演写真UPしました


お話の順番になっています。

春のある日、

気ままな妹が長旅から帰ってきました

「おかえり。すうちゃん、よく帰ってきたねぇ」

「な、なんでおばあちゃん、生きてるの…!?」

「もう一回生えてきたのさ」

夜、ここんちの姉妹はアボカドを食べます

「あんた、まだそうやって食べてんだ…」(妹はアボカドをぐちゃぐちゃにして、にんにくと醤油とオリーブオイルを混ぜている)

「ともちゃん、マニキュア塗っておくれよ」「えーまた?」

「気が触れるのはいけないこと?」

おばあちゃんのお腹の音を聞くお姉ちゃん

水子先生の授業

「赤ちゃんはどこから来るか、知っていますか?」

「赤ちゃん、あたしの赤ちゃんが…!」

「おばあちゃん、落ち着いて。大丈夫、ただの卵だから」

赤ちゃん、割れちゃった…

徹子の部屋

「ハイ、2カメさーん!さ、ご一緒に!ちょりーす!」

誉子さんが亡くなってからお書きになられた自叙伝  『あたしの人生 幸福ばかりでありんした』

「なかったことにしないで、あたしの分量だけちゃんと苦しめ」

「おトイレのこと、ともちゃんには面倒見て欲しくないの」

おばあちゃんとお姉ちゃん、決別

おばあちゃんからのビデオレターを見るお姉ちゃん

行列1

行列2

去っていくお葬式の行列たち

死出のごあいさつ文を読むおばあちゃん

おばあちゃん、安らか

手向ける

写真:さようなら、おばあちゃん

おしまい

2010年8月19日木曜日

マムシュカ東京vol.10に出演します!

 マムシュカは、アイルランドで始まったパフォーマンスイベントです。
 持ち時間10分間。
 ダンス、演劇、音楽、大道芸、、、何をしても構いません。
 お客さんは、自由におしゃべりしながら、ウロウロしながら、
 ビール飲みながらパフォーマンスを見ることができます。
 入場無料・途中入退場自由!

 [日程] 2010年8月29日(日) 15時スタート 途中入退場自由
 [入場料] 無料 (1ドリンクオーダー制)
 [会場] アサヒアートスクエア
 東京都墨田区吾妻橋1-23-1 スーパードライホール4F 会場地図

鳥公園は、9月の「乳水」のワークインプログレスとして参加します。

普段演劇を見ない人には、
「面白いか分からないものに90分拘束されるのかぁ。しかも2000円・・・」
という感じもあるのかもと思うので、そういう人に見てもらう入口になればいいなぁと思っています。

あと、途中経過を発表することで、お客さんの意見も聞きたい。
毎回、「分からなかった」という意見も少なからずあるので、
台本の問題なのか、構成が悪いのか、見せ方次第で何とかなるのか、など向上させられればなぁと。

(そして、いつも「そろそろ形を整える時期!」というときになっても
 アイディアを追加したり、広げる方向に行ってしまうので、
 「お客さんに見せるよ!」ということでペースメーカーになればなぁと・・・)

そんなわけで、是非見にいらしてください!
鳥公園の出番の時間が決まったら、またお知らせします。

2010年7月6日火曜日

チラシ会議

今日はこれから芸大の上野キャンパスでチラシを詰めます。
きっと今日はもう会議というより実作業の割合が高いので、そしてそうなると私は9割9分戦力外なので(イラストレーターもフォトショップも使えないから)、自ら積極的に夜食班に回ることにしました。
今日の夜食はおにぎりと玉子焼きと白和えと蒸し鶏です。

とか言って、一回仕切り直すと、「こないだナシになったけどやっぱりアレやりたい」とかなって協議の時間も発生するのでしょうが。

デザイン出来る人や、タタキやれる人や、手に技術を持っている人が周りに多く、自分のデクノボーさを感じます。
機械(とか理論とか、まぁ色々当てはまりますが)を使えるようになることで何かが失われる気がする!と意味不明な畏れを抱いてきたのですが、機械なんて道具なんだものね。
体の延長です。というくらいまで使いこなせればいいんだろうと思った。
本当に自分の無能さにうーわあと思います。


むしろ、みんなどうしてそんなに色々出来るのだろうとも思いますが。

2010年7月5日月曜日

動き出しています

とても久しぶりの更新です。

9月公演「乳水」に向けて、動き出しています。

チラシがもうすぐ出来そうです。
良いものが出来そう!

今日はこの後時間があるので、渋谷のツタヤで試聴しまくる予定です。
音楽から書きたいものを考えるというやり方が前回はわりと上手くいった気がするので、またやろうという魂胆ですが、そういう意味での書く方法も、ひとつに味をしめずに色々試したいものです。

日暮里d-倉庫までの道順

日暮里駅東口を出ると、正面にバスのロータリーがありますがそれは気にせず、右手に進み、不二家、ソフトバンク、ドトールを過ぎます。

コージーコーナーの方へ道を渡り、ルノアール、薬局ヒグチ、モスバーガー…と並ぶ道を行きます。

大きな通り(尾久橋通り)を渡って、日暮里中央通りをかなり長い間直進します。
道の左右にたくさん布屋さんがあります。
道路の左側にあるファミリーマートが次の目印なので、どこかで道を渡っておいてください。

ガソリンスタンドとファミリーマートの間の細い道を左折。
一つ目の十字路、右斜め前に赤茶色に塗られたアパートのある角を右折。

30秒で左手にd-倉庫が現れます。

2010年3月27日土曜日

#4「乳水」の出演者募集ワークショップ・オーディションを開催します

●公演詳細
 2010年9月23日(木)~26日(日)
 日暮里d-倉庫にて
 作・演出 西尾佳織

18年間監禁されていた女性が保護された。
犯人の男女二人組は夫婦で、夫の方が被害者女性に二人の子供を産ませていた。
マスコミや世間は当然犯人に対して厳しい糾弾を行い、
被害者女性には多くの同情の声が寄せられたが、
彼女は、人々の予想を激しく裏切る告白を始める。


 子供を欲しがった母のために私が見つけられ、家に連れて行かれました。
 私は父と夫婦になって二人の子供を産みました。
 母が子供たちの母親になりたがったので、私は彼らと兄弟になりました。
 私たちは家族でした。

 私たちのこと、そっとしておいてくれればそれでよかったのに。


米カリフォルニア州および新潟の女性監禁事件を下敷きに、実在の事件への取材を踏まえた上で、完全にフィクショナルに構成する。
監禁犯の夫婦・被害者女性・そして監禁犯夫婦の夫と被害者女性との間に設けられた2人の子供という集団は、新しい家族のかたちとして機能していたのではないか?
そんな仮定の下、事件当事者たちがそれぞれにインタビューへ答える形式で物語を展開する。
 

●募集要項
 応募条件:オーディション、および稽古・公演日程に参加できる方
 ※ワークショップのみのご参加も受け付けています

 オーディション日時:
 ①4月10日(土)14:00~21:00、17日(土)14:00~21:00
 ②4月11日(日)14:00~21:00、18日(日)14:00~21:00
 (①、②いずれかの二日間セットでのご参加となります。NGがある場合はご相談ください)

 会場:都内の公共施設(参加者の方にのみお伝えします)

 応募方法
 件名:「ワークショップ・オーディション参加希望」
 本文:お名前(フリガナ)/ご所属(あれば)/生年月日/過去の演技経験(例:2010年3月 鳥公園#3「おばあちゃん家のニワオハカ」出演 等)/電話番号/メールアドレス(携帯、PC両方)
 を明記の上、以下のアドレスまでお送りください。
 ワークショップのみ希望の方は「ワークショップのみ希望」と明記ください。
 info.birdpark@gmail.com

 参加費用:500円

 応募締切:2010年4月3日(土)24:00


●お問い合わせ
 080-5472-5657(西尾)
 info.birdpark@gmail.com
 http://birdpark.web.fc2.com/

皆様のご応募、心よりお待ちしております。

2010年3月16日火曜日

残席状況0316

市田邸に入りました!
仕込み日だというのに、嘘みたいな穏やかさでした。
一日ずっといると、昔から住んでいたような気持ちになります。

3月17日(水)19:00 完売
3月18日(木)14:00 完売
3月18日(木)19:00 完売
3月20日(土)14:00 完売
3月20日(土)19:00 残り3枚
3月21日(日)14:00 残り5枚
3月21日(日)19:00 残り8枚
3月22日(月)14:00 残り7枚
3月22日(月)19:00 △
3月23日(火)19:00 残り9枚

皆様のご来場を心よりお待ちしております。

2010年3月14日日曜日

残席状況0314

とうとう稽古が全て終了し、明日は市田邸入りです!

3月17日(水)19:00 完売(当日券若干枚あり)
3月18日(木)14:00 完売(当日券若干枚あり)
3月18日(木)19:00 完売(当日券若干枚あり)
3月20日(土)14:00 残り1枚
3月20日(土)19:00 残り7枚
3月21日(日)14:00 残り6枚
3月21日(日)19:00 残り9枚
3月22日(月)14:00 残り8枚
3月22日(月)19:00 △
3月23日(火)19:00 △

チケットの残り枚数も少なくなってまいりました。
皆様のご来場、心よりお待ちしております。

2010年3月12日金曜日

#3「おばあちゃん家のニワオハカ」残席状況0312

あっという間に、稽古も残すところあと二日です!!
初日、木曜ソワレ、土曜マチネが完売しました。
木曜マチネも残りわずかです。

3月17日(水)19:00 完売(当日券若干枚あり)
3月18日(木)14:00 残り3枚
3月18日(木)19:00 完売(当日券若干枚あり)
3月20日(土)14:00 完売(当日券若干枚あり)
3月20日(土)19:00 ○
3月21日(日)14:00 残り9枚
3月21日(日)19:00 △
3月22日(月)14:00 残り9枚
3月22日(月)19:00 ○
3月23日(火)19:00 △

皆様のご来場、心よりお待ちしております。

2010年3月10日水曜日

#3「おばあちゃん家のニワオハカ」残席状況0310

ラストオフが終わりました。
もう本当に一週間のみ。

おかげ様で、今日一日でまただいぶチケットが売れました。
本当にありがとうございます。
初日と20日(土)マチネは売り切れました!
当日券は若干枚数出る予定です!


3月17日(水)19:00 ×
3月18日(木)14:00 △
          19:00 △
3月20日(土)14:00 ×
          19:00 △
3月21日(日)14:00 △
          19:00 ○
3月22日(月)14:00 △
          19:00 ◎
3月23日(火)19:00 ◎


◎ 20枚以上あります
○ 15枚以上あります
△ 10枚以上あります
× もうありません
(9枚以下は枚数を書きます)

関係者一同、皆様のご来場を心よりお待ちしております。

2010年3月9日火曜日

#3「おばあちゃん家のニワオハカ」残席状況0309

公演初日まで、残り一週間と一日になりました。
今日は最後のお休みです。

おかげ様で、チケットもだいぶ売れてきまして、
初日と20日(土)マチネは売り切れ間近です!
おっとーその日しか行けないぞ!というお客様は、
どうぞお早目のご予約をお願いいたします。


3月17日(水)19:00 残り5枚
3月18日(木)14:00 ○
          19:00 ○
3月20日(土)14:00 残り4枚
          19:00 ○
3月21日(日)14:00 △
          19:00 ○
3月22日(月)14:00 △
          19:00 ◎
3月23日(火)19:00 ◎

関係者一同、皆様のご来場を心よりお待ちしております。

2010年3月3日水曜日

出演者紹介・森すみれ(もり すみれ)

もう一人の鳥公園の森さんです。

森さんはキュートです。
西尾家で森さんは「キューティー森」とか「キューティーハニー森」とか「森ハニーちゃん」とか「QTフォレスト」とか「QTフォレスト森」とか「Q様」とか、それはもうあらゆる名前で呼ばれています。
(これを明かしたせいで森さんに嫌われたらどうしよう)

しかし、そのくせ森さんはしっかりしています。
そのくせって君、キュートとしっかりは相反さないものですよと言われるかもしれませんが、一見しっかりとは相反しそうなキュートさなのです。
でもたぶん、しっかりしてなさそうという第一印象に打ち勝つために普通以上にしっかりしたんだろうなと思っています(失礼)。
アサヒアートスクエアのあのキントウンとか、駄目元でお願いしても大抵のものを作ってくれます。

普通にいるだけ、喋るだけで何故だか面白くて仕方なく、あーあ、いいですよな面白い人は!と思いますが、本人はそんなにしれっとしているわけでもなく、たぶん森さん自身もどうしていいか分からないから面白いのかなと思います。

出演者紹介・井上知子(いのうえ ともこ)

チィトモさんです。

知子さんはトモコさんですが、高校の頃はチィ子さんだったということです。

チィトモさんはとても頭が良い。クレバーです。
演劇を勉強しにイギリスとエストニアへ二年間留学していて、その、具体的に、確かにする方法を求めるという気持ちの向きをとても尊く思います。

私の演出が長嶋監督的(もっとこうパカァッ!と。サァーッと。あ、脳みそが涼しい!みたいな感じ。ですか?…って、聞かれてもって感じですよね。笑 とか)になり過ぎたときにも、「それってつまりこういうことですかね?」と翻訳してくれます。
自分の言葉で話す力の高い人だなぁと感じます。

「でも、理解することとそれを実際に身体でできることは別だから」とチィトモさんは謙遜します。
確かに別だと思いますが、しかし、理解を経ない何となくなんて、なんと危ういものかしらと思います。
とにかく、何だっていいから自分のものにすることが大切なのだろうと思います。

それからチィトモさんは、漠然と「持てる者/持たざる者」とで言ったら断然色々持っていると思いますが、持っていることを変に意識していないところが素敵です。
ということで今回は、持っていないことを意識し過ぎている人の役です。

役者紹介・笹野鈴々音(ささの りりね)

リリィさんです。

リリィさんはチャーミングです。
黒柳徹子さんと勝負できるくらいのレベルです。
そのせいか、つい、とんでもない役を振ってみたくなってしまいます。
一体リリィさんにどれだけ無茶振りをしたか、もはや分かりません。

そしてリリィさんは大人です。
どんな風に大人かというと、無茶振りが来たときに「わぁ、芸人だとこういうことよくあるんだろうな!(笑)」と応えられるところです。
投げられた以上受け取るけど、西尾さん、これはナシだよ☆と暗に教えてくれます。
でもきっちり挑戦してくれます。

たぶん私が本気なのかふざけているのか分からない場面が多々あったと思うのですが、そういうところで本気で来てくださるのがさすがです。
線引きがきちんとある上で、でもそこを敢えて超えてくる人は魅力的です。

真面目に作らないといけない部分ばかりだと私はすぐ息苦しくなってしまって、リリィさんとの稽古では振れ幅を色々と試させていただいたように思います。
無茶振りたちは、稽古の末にボツになったものも含め、この作品のダシになっている、はず、です。

出演者紹介・鈴木克昌(すずき かつよし)

スズカツさんです。

今回の出演者の方々の中で、俳優として、自分と一番タイプが近いのはスズカツさんな気がします。
そのせいか、一番アレコレ言ってしまいます。
その際に、スズカツさんがいいなぁと思うのは、分からないときは分からないとちゃんと言ってくださることです。
「さっきまで分かってたんだけど見失いました」とか(笑)

そりゃあ分かる筈ないのです、だってスズカツさん、男性なのにおばあちゃん役なんですもの。
「生理の血が降りてくる感じは何かもう少しこう…」「はぁ…」みたいなやり取りを、よく辛抱強く続けてくださったなぁと思います。
完全に逆セクハラでした。
が、スズカツさんの中の女性性(に加えて、今回の女優さんたちの非女性性?)のおかげで、稽古は何とか進んできました。

本物が欲しいわけではなく、むしろ本物を前にしてしまったらしんどくてやり切れないことを、それでも何とか目前に置けないかというのが今回考えてきたことで、それはスズカツさん抜きには実現できなかったことです。

舞台上でも、困ってしまったときには本当に困ってしまったり、そういう不器用さは常にプラスというわけではないのでしょうが、魅力の一つだと思います。

2010年2月25日木曜日

なすりつけたい

台本で行き詰まって、

じっくり考えるから駄目なのかも。
書きたいことはすでに中にあるはずだから、
荒くても外に出す、まずとにかく出す。

ということで、何がやりたいのかレコーダーに向かって喋ってみた。

ら、出てきたのは、なすりつけたいということだった。

発散、拡散することで癒される、
というのが前回の「家族アート」だったとしたら、
今回はきちんと対象を持ってそれにぶつけたい。なすりつけたい。

「はい、この手に負えないものパ~ス!」とふんわり送り出したところで、
受けてもらえなければそれはベシャッと地面に落ちるわけなので、
そうではなくてちゃんと確実に相手にぶつける。なすりつける。

どちらもより傷だらけになるかもしれないけれど、
膿が溜まるたびに掻き出すのではなくて、
しっかり傷になって、かさぶたになって、傷痕になってくれ。

と、思っているのか私?そうなのか?

2010年2月17日水曜日

スタッフさんたちと市田邸に行きましら

行きましら、ってミスタイプですけど、
「行きました」+「行ったのかしら」=「行きましら」みたいな感じで、
行ったのか、行ったかどうか定かじゃないのか、大丈夫か!どうした!
という感じがして気に入ったので残してみます。
あと、ほんのかすかに「猫まっしぐら」も混ざっているか。
いないか。
いないね。

最近はもっぱら正しくないことに興味があります。
わざと間違うようないやらしさはいらないのですが
(と言いつつ、私はつい非常に頻繁にそういう遊びをしてしまうのですが)、
本当に本気で頑張っていても100%の正しさからはいつだって逸れてしまって、
それが面白いし愛おしく感じます。

具体的にする作業が私は非常に苦手で、
今日はスタッフの皆様の頼もしさに小さく心打ち震わせていました。
具体的にしないと問題点が浮かび上がってこないので、
どんどん形にしてはこまめに修正し、作り直すという作業が絶対必要ですが、
どうもその部分がしんどく、
それは私が本当に改めなければならない怠け癖というものに他ならないのですが、
こういうことがしたい、こういう風にしたいというイメージの段階で
やわやわと遊んでしまいがちです。
でも、頭の中ではあんなに面白かったのに
いざやってみたら死ぬほど寒いということが本当によくあって、
私はそれがやってみるまで分からないので、とにかくやるしかないです。
(地獄温泉でそれがよく分かった)

今日は、私が「こうしたいです」と言うと「じゃあ出来るのはこれかこれですね」と
すぐに一段具体的なアイディアが返ってくるという感じで、
何かもうちびりそうに嬉しいと思いました。
何より、市田邸いいね!素敵だね!と言って、
建物の持ち前の場の良さをいかに活かしていくかという方向で
皆さん考えてくださっているのが喜びでした。

それは当然のことなのかもしれませんが、
最近思うにどうも私には「これはこうだからこう活かす」が不足しがち。
もしくはずれている気がします。
ズレというのはもっと具体的に正直に言えば、
「素材の性質を素直に活かす」に私の自己主張が入ってきてしまって、
何かやりたがってしまうということです。
でも後から見るとそれは過剰だったり蛇足だったりすることが多いので、
でも蛇足だということに気付くには多少間を置くことが必要なので、
こまめにどんどん具体的にする作業がやっぱり必要、
とこれを書きながら思いました。

市田邸は何とか文化財(有形文化財)なので、
建物の保存が第一ということで
やれることが相当制限されるぞー(釘打ちNGとか)
と覚悟していたのですが、
管理人の中村さんもすごく理解を示してくださって、
まぁ花火は案の定却下でしたが笑、
「これはこうやったら実現できますね」
「ここはこう使っていただいてもOKです」
「道案内にはうちにある着物の洗い張り板を使っていただいて」
と積極的にアイディアを出してくださって、非常に嬉しい有り難い。
そして中村さんは、市田邸が使われることを喜んでいらっしゃるのだなぁとも思いました。

前に三鷹でままごとの「わが星」を見たときに、
三鷹の森川さんが「劇場をこんな風に使っていただいて嬉しいですねぇ」
と本当に嬉しそうにおっしゃっていたのを思い出し、
市田邸の場合は劇場とはまた違った思い入れもあるだろうし、
そうそうそう言えば、
お家というのは人が住まなくなるとぺしゃんと潰れてしまうのだと聞いたことがあって、
でも市田邸は100年経ってるけどまだ全然潰れなさそうで、
とかそんな色々がざぁーっと去来し、
その間にもスタッフさんたちは各セクションの懸案事項をチェックしており、
結論としては、
私は本当に皆さんに対して感無量になっているばかりの役立たずのちんちくりんでした。

なんでこんなに何も出来ない私が中心になっているんだろと
今日ふと思ったのですが、
や、一人で全部できなくていんだいんだ、
私は台本を書き、とにかく稽古を頑張ります。
と思うことにしました。

2010年2月15日月曜日

ホンチラ




本チラシが完成しました!
絵は寺木南さんが、文字構成は森さんがやってくれました。
とても気に入っています。
見かけたら、どうぞお手にとって見てみてください。

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2010年2月5日金曜日

市田邸への道順

●JR上野駅・公園口から
公園口改札を出て目の前の道を渡り、左手に東京文化会館、右手に国立西洋美術館を見ながら直進し、右手の交番を過ぎると噴水広場に出ます。
大きな道路にぶつかるまで、右斜め前の方向へ進んでください。
大きな道路を道なりに進み、左右の東京芸術大学のキャンパスも過ぎると、左斜め前に二軒の日本家屋があります。
左の家が市田邸です。

●千代田線根津駅・1番出口から
階段を上がると正面に吉野家が、右斜め前にスーパーの赤札堂があります。
その間の言問通りを400mほど直進し、二つ目の「谷中六丁目」の信号を右折します。
(セブンイレブンとデニーズを通り過ぎたら行き過ぎです)
古着屋さんを通り過ぎ、突き当たりの道を左折。
左手に二軒並んだ日本家屋が見えてくるので、手前が市田邸です。

2010年2月2日火曜日

カリチラ


来週からは本チラシに切り替わります。
西尾家のプリンターよ、カラー印刷一週間分こらえておくれ。

2010年1月23日土曜日

追いつかない


一難去ってまた一難とはいかなくて、
一難も去らないし、
そもそもどれが難か?みたいな感じです。
全て難っちゃ難というか。

できれば一つを完了させて、さぁその次、と進みたいものですが、
やるべきことはどんどんどんどんやってきて、
今日も減らない
(というか減らしてもその分、もしくはそれ以上に増える)
トゥードゥーリストが。

そして、家にはやたら本が増えています。
知らないことを勉強しようという気持ち、
足りない足りないという気持ちはここのところ強くあって、
とりあえず本を確保、貯蔵、しています。

追いつき切る、足りなくなくなる、というのがどうも無理なのは確かなので、
それでもとにかくどんどんやる、という感じです。

写真はエプソン品川水族館の「いわしのおやつタイム」で、
この三千匹くらいのいわしの中に、
一匹だけアジが混ざっています。

2010年1月13日水曜日

プレゼンテーション致します

明日は鳥公園のロゴマークについて、デザイナーさんと打ち合わせです。
チラシやら何やらの片隅に今後ずっと付いてきてもらうものなので、コラ大事やでー!と思うわけですが、改めて鳥公園について話そうとしたら立ち止まってしまいました。

今までやってきたこと、今やろうとしていることは話せるけれど、少なくともこの一年でだって色んなことが大きく変わっているわけで、その中で鳥公園の変わらないものって何なんだろか、と。

#1のチラシの裏面に、

 やりたいことは、先にあるわけではなく、
 やっていくうちに見えてくるものだと思っています。
 だから今、鳥公園は「(何か)」をやるための場所ではなく
 何かやるために、先にある場所です。
 やってみる価値があると思ったことから試していきます。

と書きました。
書いて忘れていたけれど、実際そうやっていたなぁと思います。
まだ公演回数自体が少ないですが、毎回ちがう「これがやりたい!」から始まっていました。

よくチラシの裏面や団体のホームページに三行くらいで書いてある、「私たち、こういう劇団です」というやつを、よく言うよ!とか、ほんとかよ!と思っていて、非常にださいと思っていたのです。
何か無理矢理書いてないか?と思って。
で、そういうのはやるまいと思っていたのですが、でも、いつまでもフラフラしていても駄目ねと思いました。
自分たちのキャラクターや価値を無理に造り出すわけではないけれど、何がしたいのか、見えたらいいねーではなくて、見据えなければ。

私、こういう者です。
というのは死んで初めて確定されるものだと思うのですが、自分が何者か分からないながらも、「こういう者でありたい」を「こういう者です」として語ってしまう図々しさのようなものが、ある程度は必要らしい、と思う最近です。
言ってしまったことで、自分の言葉に追い付くしかなくなるということもあるだろうし。


公演を増やそうと思ったのは、外から評価されて、規定されることが必要だと思うようになったからなんだろうと思います。
始めた頃は、自分が無理を感じることはしない、というのを美徳と考えていましたが、今は、どうすれば無理矢理でなく、無理だったことをできるようになれるか、と考えています。

マイペースにやれる範囲でやる、では足りません。
そういう逃げ口上を言いませんよう、宣言。

話、まったくまとまらず長い。