2011年12月28日水曜日

名前の由来

三人以上の集団が苦手です。
二人はぎりぎり好きです。
でもそんなことばかりも言っていられないので、
人と一緒にいるにはどうしたらいいのだろうと考えています。
考えて、公園はいいんじゃないかと思いました。
遊びたかったら遊べばいいし、
眠たかったら眠ればいいし、
帰りたかったら、帰ってもいいし。

好きなようにしていたいし、
好きなようにして欲しいし。

鳥公園は、一人でいて、それでいて人と一緒にいられるための場所です。
出入り自由です。

2011年8月27日土曜日

鳥公園#6 「おねしょ沼の終わらない温かさについて」

























鳥公園#6 「おねしょ沼の終わらない温かさについて」
<フェスティバル/トーキョー11公募プログラム参加作品>

2011年10月19日(水)~24日(月)
シアターグリーン BASE THEATERにて

作・演出 : 西尾佳織
出演 : 森すみれ、石松太一(青年団)、伊藤俊輔(ONEOR8)、井上知子、笹野鈴々音、島田桃依(青年団)、寺田ゆい、吉田圭佑


【タイムテーブル】
10月19日(水) 19:00
    20日(木) 14:00 / ★19:00
    21日(金) 19:00
    22日(土) 14:00 / 19:00
    23日(日) 14:00 / ★19:00
    24日(月) 14:00

 ★の回は英語字幕付き


【チケット料金】(9月10日12:00発売)
一般前売 : 2200円  一般当日 : 2500円
学生前売 : 1800円  学生当日 : 2000円

 ※学生チケットの場合は、当日、学生証のご提示をお願いします


【ご予約方法】

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【会場】
 シアターグリーン BASE THEATER
 地図はこちら

 〒171-0022 豊島区南池袋2-20-4
 ■JR池袋駅南口改札より地下通路(西武デパート側)39番出口………徒歩約2分
 ■「池袋駅」東口より地上路で…徒歩約6分
 ■地下鉄・有楽町線「東池袋駅」…徒歩約5分
 ■都電・荒川線「雑司ケ谷駅」…徒歩約7分
  注.駐車スペースがありませんので、
  車・オートバイでのご来館はご遠慮ください。

【あらすじ】
 沼のような水場がある。
 その周りに、集落のようなものが出来ている。

 そこには女しかいない。
 男はいない。
 再生産のシステムはない。
  しかし子供がいる。

  子供たちは、
  「誰の子供」ということもなく、
  おおらかに共有されている。

 女たちは水場で食べ物を、食器を、みずからの体を、洗う。

 彼女たちはどこかそう遠くない都市から、
 流れ、こぼれてやって来た。

------------------------------------------------------

 のびやかでありたい。

 ずいぶん前から、
 「ずっとじゃないならいらないよ」という言葉が心にひそんでいる。
 でも実際に面と向かうと、「ずっと」と言う人を「げっ」と思う。
 自分に対しても、「いらないって何様だい」と思うので、言わない。

 で、そういう、言えなかった言葉の話ばかり書いてきた。
 そしてそれに、飽きた。

 思っているなら言いやがれ

 というわけで、
 全力で欲しがってバッサリ斬られて大敗けに敗けて、
 からだがバラバラになる話を書いた。
 それはそれで潔い、美しいかもしれないが、
 生きるというのはもっと長い時間のことだと思った。

 もう死ぬると思うほどに泣いて、でも死なないので涙も枯れて、
 それだけ泣いてたら鼻水も流れてたのが乾いて鼻の下赤くなって痛くなってまぶたもバンバンに腫れてってしんどい、呆然自失だね、、つってふと隣見たら、
 自分を斬り殺したはずの人が、
 普通に屁をひってパン食って、居られる。

 頭がよく分からなくなる。

 斬り殺され、ない。まあ知ってた。
 私は生き続ける。
 白黒はっきりしたかったのにグレーのまま。


【鳥公園ホームページとF/Tの鳥公園ページ】
http://birdpark.web.fc2.com/
http://www.festival-tokyo.jp/program/UnendingWarmthofaBedwettingBog/

2011年4月17日日曜日

制作募集

鳥公園の今後の活動を支え、ともに創作に向かってくださる制作さんを募集いたします。

●応募条件
・鳥公園の作品を愛してくれる方
・現時点での経験は問いません
・でも、これから制作者として活動していこうと思っている方(少なくとも可能性を考えている方)に限ります
・待遇は、ご経験・能力によってご相談させてください


公演期間中の運営だけでなく、公演期間以外も一緒に、鳥公園がどこへ進んでゆくべきかを考えてくださる方を求めています。

今、鳥公園には専任の制作者がいないので、色々な制作業務を劇団員2人で分担しています。
それらの仕事を制作さんにお願いして、西尾と森がそれぞれ作・演出と俳優・デザインに集中できればいいのにな、という思いがまず、あります。
でもそれ以上に、劇団のことを一緒に考えていってくれる人がいてくれたなら…と思っています。

至らないところだらけながらも、一応これまで二人で何とかやってきたので、細々とした仕事をいきなりまるっとパスできる人を求めているというのではないのです。
長く、一緒に成長しながら、創作に向かってくださる方を求めています。

基本的におだやかな二人ですので、非人道的な無茶は言いません。(と思います)
けっこうなぶきっちょ二人なので、何かとやきもきさせてしまうことはありそうです。
そんなときに、「あーもう何やってんの、貸してみな!」と助けてくださる方、求めています。
不器用な方でも愛があれば大丈夫と思います。

…と、たぶんこれって「結婚してください」くらいのことだと思うので、

「そのくらいの覚悟のある人だけ応募してください!」なんてのも無理な話で、まずは一回一緒にやってみないと分からないことだと思うので、

どうぞ気軽な気持ちで、まずは一回お会いしてみましょう。

私たちも、ちがうなぁと思ったら正直に、「ごめんなさい、ちがいました」と言います。

どうか素晴らしい出会いがありますように。
お待ちしています。
よろしくお願いいたします。

鳥公園 西尾佳織、森すみれ

2011年4月15日金曜日

「女生徒」増席しました!

本日から始まる小鳥公園#1「女生徒」の公演ですが、各回、若干数ずつお席を増設いたしました!
昨日まで売り止めとなっていた回もご予約可能となりましたので、よろしくお願いいたします。

本日19:00からの回も、当日券をご用意してお待ちしております。

ご予約はこちらから!
http://ticket.corich.jp/apply/25816/

2011年4月14日木曜日

小鳥公園#1「女生徒」残席状況0414

本日、ギャラリーフラスコに小屋入りしました。

売り止めの回も出てきましたので、ご予約はお早めにお願いいたします!
土曜日のお昼の回は、まだ比較的余裕がございます。

4月15日(金)19:00 残り1枚
4月16日(土)14:00 ○
4月16日(土)19:00 完売
4月17日(日)14:00 残り1枚
4月17日(日)19:00 残り3枚
4月18日(月)14:00 残り5枚

みなさまのご来場を、心よりお待ちしています。

2011年4月13日水曜日

「女生徒」残席状況0413

小鳥公園#1「女生徒」の初日がいよいよ明後日にせまってきました!
これから残席状況を載せていきますので、
これからご予約くださる方は、ご参考にしていただけますと幸いです。

4月15日(金)19:00 △
4月16日(土)14:00 ◎
4月16日(土)19:00 △
4月17日(日)14:00 △
4月17日(日)19:00 ○
4月18日(月)14:00 △

みなさまのご来場を、心よりお待ちしております!

2011年4月11日月曜日

#6「静かな工場(仮)」の出演者を募集いたします

鳥公園が、フェスティバル/トーキョー11の公募プログラムに参加することになりました!
つきましては、#6「静かな工場(仮)」の出演者募集オーディションを開催いたします。

多くの方とお会いできますよう、皆様からのご応募を心よりお待ちしております。
よろしくお願いいたします。


【応募締切:6月15日(水)24:00】


●公演概要
鳥公園#6「静かな工場」
作・演出 西尾佳織
2011年10月17日(木)~11月8日(日)期間中の一週間程度
シアターグリーンにて

●稽古について
7月:ワークショップを数回/8月:週1~2回程度/9月:週3~4回程度/10月:週4~6回 
※基本的に、平日は夜間、土日は昼夜の稽古と考えていますが、震災の影響による稽古施設の使用状況次第では変更があり得ます。

●応募条件
・演技経験のある方
・オーディション、および稽古・公演日程に参加できる方
・鳥公園の作品をご覧いただいたことがあると望ましいです

●選考日程
一次選考:書類審査
 ※合否いずれの場合も、選考結果を6月19日(日)までにメールにてご連絡いたします。
 
二次選考:ワークショップ形式の稽古
 ① 6月25日(土)14:00~21:00/7月2日(土)14:00~21:00
 ② 6月26日(日)14:00~21:00/7月3日(日)14:00~21:00
※①、②いずれかに、二日間セットでご参加ください

三次選考:台本、面接
 二次選考通過の方に、7月9日(土)、7月10日(日)のどちらか一日、2時間程度ご参加いただきます。

●オーディション会場
都内の公共施設(一次選考結果のご連絡時にお伝えします)

●参加費
1000円(二次選考に進まれた方のみ、会場にてお支払いください)

●応募方法
メールにて受け付けます。

 件名:「#6オーディション参加希望」
 本文:お名前(フリガナ)/ご所属(あれば)/生年月日/性別/過去の演技経験(例:2010年3月 鳥公園#3「おばあちゃん家のニワオハカ」出演 等)/電話番号/メールアドレス(携帯、PC両方)/志望動機
添付:写真2枚(バストアップ、全身)
 を、以下のアドレスまでお送りください。
 info.birdpark@gmail.com

2011年3月24日木曜日

小鳥公園#1 「女生徒」 予約ページ

2011年4月15日~18日
神楽坂フラスコにて
原作:太宰治 演出:西尾佳織
出演:森すみれ、伊藤俊輔(ONEOR8)
鳥公園HP http://birdpark.web.fc2.com/index.html

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2011年2月10日木曜日

神楽坂フラスコまでの道順

東西線神楽坂駅1番出口を出て、左へ。しばし坂をくだります。
左手にピエトロ、ちよだ鮨を通り過ぎ、100円ショップの角を左に入ると、右手にフラスコがあります。

迷った場合は080-5472-5657にお電話ください。

2011年2月5日土曜日

演出ノート10

モノローグとダイアローグについて考えている。

どうも私には「ダイアローグを書かなければ!」という強迫観念があるかもしれない。
たぶん、モノローグとダイアローグを別のものと考え(過ぎ)ています。(いました。)

舞台上でひとりごとのように呟かれていても、それは必ず誰かに向けられている。
モノローグは、
1.客席に向けられている
2.何かしら意図的に1人で言葉を発してみている
3.真実真正の思わず出てしまった(という設定の)ひとりごと
の三種類しかあり得ないんじゃないか。

と思うけど実際は、3はほとんどなくて、2もあまりなくて、「〈ひとりごと〉ということにして発される説明的モノローグ」という4番目が結構あると思う。
それをやる場合は、正面切って客席に話しかけてはいないけど実は客席に話しかけてまーすという、実は1番目に当たる意識がないと、何というか、不誠実な気がする。
「○○ってこと」にして処理されてしまい得る演劇の都合(よく言われる例だと、「暗幕とその向こう側は存在しないこととする」みたいなこと)には、甘んじたらいかんなぁと思う。
仲間内で盲目になりましょーというのは、外から見たら「??」だろう。
目はかっぽじって(って耳にしか使いませんか?)見たい。

話があちゃこちゃ行きますが、

そうそう、「ダイアローグ」なんてものはないんじゃないかと思ったのです。
話しかける時点では、返事や反応が返ってくるかなんて分からないので、発語される時点ではひたすらモノローグがあるだけで、反応が返ってきたときに「結果的ダイアローグ」になるだけなんじゃないかと。
だから、一般的にダイアローグと呼ばれるものも、実はモノローグの応酬と捉える方が正確なんじゃないかと。

定義の仕方なんてどーでもよいではないかと思われるかもしれませんが、台本書き〜稽古までの作業に関して、どの段階までを作家が、どの段階からは演出家がやるべきか?というのはとても重要な気がしています。

これは、上手い作家なら難なくやってのけるのかもしれませんが、台本をダイアローグの形にするのが苦手で。
なので、各人に渡すモノローグを書いていって、それをルール(?)に稽古場で会話してもらえばいいんじゃないかという作戦です。
複数人がモノローグをすれば、ダイアローグには結果的になるんじゃないか。

上手くいくか分かりませんが、明日はこれでいきます。

2011年1月21日金曜日

演出ノート9

美術打ち合わせ。
舞台美術家の大泉七奈子さんとは、「家族アート」初演からのご縁です。

圧倒的物量希望ということと、
物と俳優が絡みたいということと、
センチメンタルを抜きにということばかり言う。

やっぱり感情というのはあって、
「動く」でも「揺れる」でも「振れる」でもいいのだけれど、
ここではあえて「惑わされる」という言い方したい。

惑わされたくない。
というか、こちらが提示する側というのを踏まえて言えば、
お客さんを惑わしたくない。

感情にはいい感じなのも嫌な感じなのもあるのに、
感じたがり過ぎが多いのじゃないか。

感動が悪いということではなくて、
私も大概感動したがりだなとよく思いますし、
でも、「感動した!で、その後。」がある。
これは感動中に死なない限りある。

泣きやまないことはない、と思っていて、
涙の別れの翌日には涙は乾いてお腹が空いてトイレにも行くし、さ。と。

小学生のときにクラスで「はだしのゲン」を見て、やっぱり圧倒的な恐さがあって胸中非常にギャーとショックを受けていたのですが私は泣きはしなくて、「あれ、かおりちゃん、泣いてな、い、、?」みたいになって、待ってやめてその涙で何かを測るようなのやめて、みんなは共振して何かが増幅されただけじゃないか、それがいけないわけじゃないけど共振しなくたって、私も私で驚いてるよ、と思いました。

共感も、別にいんだが、でも共感はきっといつか去るよ、それってミーハーだよ、ミーハーでも別にいいけど私はミーハーじゃない方とりたいよ。

悲しさやショックの深さは、例えば何日ご飯が喉を通らないとか、そういう物量ではない。
痛みはただそのものとしてあるだけであって、私たちは別に痛々しさへ向かわなくって一向かまわないと思います。

物量ではないこと示すために、たぶん物量は使えるのじゃないか。

「家族アート」原作者の伊藤比呂美さんの詩に「アウシュビッツミーハー」というのがあって、それはアウシュビッツに大量に積まれた殺されたユダヤ人の髪の毛、歯ブラシ、靴、写真、その圧倒的量感を前にすると人は飽きてしまう、量感は個を消す、人は他人にそこまで感情を持ち続けられないということが書かれた作品です。

人には惻隠(そくいん)の情というのがありますから、それはまさに自分の隣で子供が井戸に落ち掛けていたら誰だってとっさに助けるでしょうってそういうヒューマニズムですが、でもそれは「とっさ」であって、一過性のミーハーかもしれない。
ミーハーが積極的に悪いと言ってるんではなくて、それはただ一過性の一瞬の、それだけのものだろうということです。
疑う余地なく惻隠の情というものはありそうですが、私はもっと疑って疑って、分け入った先を見たいです。

2011年1月19日水曜日

演出ノート8

死骸になりたさ、について。

抜けがけはナシよと思っている。
死んでイチ抜けはナシだ。
それは、大ブーイング。

でも一方で、自分の死後(直後)について妄想する。

死骸になりたい。
遺体でも死体でもなく、死骸である。

遺体は生前の事情を引きずり過ぎている。
遺体に向けられる尊重は、故人の生前の立派さ、功績に負うている気がする。

死体は土気色すぎる気がする。
単純に物質的に、質の落ちた肉のように思う。

死骸が一番、生きていた私が死んだだけ、それだけという気がする。
死骸の私は私のまま、一段とばしで大事にしてもらえる。
貧血起こした子が日陰で体育見学させてもらえるように。

でも幸い、残念ながら、私は血が多めにできているようで。
貧血なんてついぞ起こしたためしがないのです。

そして私は、女の人が怖い。
男の人より万倍怖い。
だからやっぱり、貧血とか起こせないのである。

つまりヘモグロビン以前に根性的な問題で、やはり死骸になるしか手はないか、とか、考える。

2011年1月17日月曜日

演出ノート7

稽古初日でした。

で、一切、スポーン!と見失う。

稽古終了時は、とまれ、今日はくたくただ…とりあえず寝よう、と思ったが、
ヒュゴオオオオオと嵐がやってきて、これは眠られんとなって、今。

初演の台本に、テーマ的に興味がなくなっているのだった。
なくなったというか、移った。
2年前の私にはリアリティのあったものが、今はなくなっていて、
それは当然あり得ることなので、まあやるしかないですね。

当然あり得る、のだけれど、
ここまでスッカーンと自分が変わってしまっていることに今日気付いたので、
単純にそこに参りました。

でも、むしろ今日分かってよかった。

どうしたら正解にたどり着けるかは分かりませんが、
興味の持てないことは今やめる。
で、次に何するか考える。

再演って何なのだろう。

2011年1月16日日曜日

演出ノート6

当事者について。

何か語ることに対して、「当事者でもないくせに」というのと、「当事者しか語ってはいけないなんてことはなかろ」というのがある。

当事者でない人はどんなに頑張っても当事者にはなれないが、でも当事者がなんぼのものだろう。

というか、
みんながそれぞれにそれぞれの立ち位置からの当事者である。と思う。

…説明が下手くそだ。

イライラするのは、当事者になれないのに情報としては手渡されること。
別にむやみに当事者になりたいわけではない。面倒くさいし。
ただそれなら、いっそ他人事としても知らずにいさせてくれればよいのに、と思う。
巻き込まないで、放っておいて、うるさいうるさいよ!と思う。

出来事からの距離が近いからえらかったり(発言等できる)権力が発生したりするわけではないと考えてみる。
遠くたって、本当に話したかったら話してもよい。
(「よい」とかいうのも本当はおかしくて、許可や権利ではなくて、話したいこと、話せることを話すだけだと思うが)

正直に切実な興味で話すことを望んでいる。
それは、興味がなくてどうでもいいのなら話さなくたっていいということです。
どうも、「自分に近いことならば好きに話してよい」という前提があって、「話していいなら、じゃあ」といって話さなくてもいいことまで話し過ぎていないか?という気がする。
これは勿論、自分も含め。

「当事者なら話してよい」ということを前提に話されることは、どうも当事者の範囲内に囲われてしまうというか、当事者以外には下世話趣味・のぞき趣味以外で接続しようがないものになってしまう気がする。
結局他人はどうでもいいのだ、となってしまう。「当事者!」と言われると。

「みんながそれぞれにそれぞれの立ち位置からの当事者である」と書いたけれど、それは、昨日の私に対して今の私は当事者になりえないということでもある。
昨日、というのは大げさだけど、例えば大人になってしまったら、子供の頃の自分について当事者として語ることは出来ないということ。
それは、あくまで「今の私が思い出して語っている」という距離になるということ。

距離が近いからその語りに価値があると思うわけではない。
ただ、当事者として語れることの少なさは思う。

でも無理なものは無理なんで、
その距離を踏まえてどう語れるだろうと考える。

当事者でない人が当事者ぶること、距離や関係を捏造することは、いやらしいなと思う。

2011年1月3日月曜日

2010→2011

新年あけましておめでとうございます。

旧年中は、大変多くの方にお世話になりました。

公演を観に来てくださったお客様、
劇評を書いてくださったり、メディアに取りあげてくださった批評家、マスコミの方々、
ワークショップ・オーディションにご参加くださった方々、
鳥公園をイベントにお誘いくださった他団体の方々、
そして一緒に作品に向き合ってくださった、俳優、スタッフの方々、
稽古場の外で支えてくれた家族、友人、恋人も、
みなさま本当にありがとうございました。

#3「おばあちゃん家のニワオハカ」から始めた
出演者募集のワークショップ・オーディションでは、
魅力的な俳優さんたちと出会うことが出来ました。
市田邸という空間にも大いに助けられ、
NPOたいれき歴史都市研究会のみなさま、
根津の街と、そこにお住まいのみなさまにも本当にお世話になりました。

#4「乳水」は
久々の劇場公演ということで、頼もしいスタッフさんたちにお力添えをいただき、
「マガジン・ワンダーランド」さんの初日レビューや
「演劇ぶっく」さんに取り上げていただいたり、
また実在の事件を元にさせていただいたという意味でも、
本当に色々な方に関わっていただくことで成り立っていた公演でした。

振り返るとどの公演も、当然ながら、
ものすごく大勢の方のエネルギーが注がれてできています。
改めて、これは大変なことです!本当に。

新しい一年、とその先、のことを考えていて思うのは、
私たちはもっともっと多くの方の力を借りなければいけないということと、
一方で、どこにも寄りかかってはいけないなということです。

もっと大勢のお客さんに見て欲しいとか、
そのために評判になれたらいいなとか、
それはやっぱり色々思うのですが、
でもそのためにも、全部のはじまりは信頼できる仲間を見つけることだと思います。

なんかやっぱり、「わざわざ」こんなに人が集まってやっている、という感じがあって。
だったら一人の(あるいは少数の中心人物の)アイディアに全員集合するよりも、
「さあ、集まりましたよ!」というところから始める方が
面白いんじゃないかという気がします。

場があって、
そこに集まった人たちがあーでもないこーでもないとやり合って、
ふと我に返ったら一体どうやってそこに行ったのか分からないような、
でもボーンと出されるとそうでしかありえないと思えるような、
そういうものを作りたいと思います。

人はみんな、色々言います。
お客さんも批評家も同業者も。
色々言っていただいて構わない。
それは止めようがないし、とても有り難いことでもあります。

でもみんな、それぞれ自分の見方で見て、自分の言い方で言うのです。
良いも悪いもなくて、それしかないと思うので、
ただそれをどう聞くのかは、自分で決めなければね。

当たり前のことですが、忘れないように書いておきます。
色々なこと、言っていただいてそのたびやっぱり動かされるので。


2011年は、
鳥公園に入りたいと言ってくれて、私たちも一緒にやりたいと思う人が現れたらいいな。
でも入らなくったって、まずはお互い一緒にやりたいと思う出会いを、心待ちにしています。
そういうお互いの気持ちが一回一回続いて、結果ずっと何回もやれたらいい。

まずは3月の#5「家族アート」再演@鳥の劇場です。
頑張ります。

本年も精進して、大きく変化していきたいと思っています。
何卒よろしくおねがいいたします。